不動産用語の基礎知識

物件の契約前に必ず確認を!知っておきたい不動産用語の基礎知識
事前にしっかり確認がトラブル回避の鍵。 これを押さえておけば、部屋探しはもっとスムーズに!  

■ほとんどの物件で必要な費用

敷金 賃料の不払いや、原状回復費用(通常の使用に伴い生じた損耗を除く)の未払いに備えて貸主が担保として預かる費用。 退去時に実費を差し引いて精算され残金が還元されるケースが多い。
礼金 入居にあたっての預け金である敷金や保証金に対し、貸主に対して契約締結の際、謝礼的に支払うもの。 解約・契約終了時も返還されない。
保証金 主に関西特有のもので、全国的に敷金とするケースが多い。 家賃の滞納時や、室内を汚損した際の補修に充当され、解約引き(または償却金)を差し引いて退去時に返還される。
償却金 (解約引き、敷引き) 入居の際、貸主に支払われた保証金や敷金から、退去時に一定割合を差し引くことが、事前に設定された金額。 解約引き、敷引きは同意語で使われることが多い。
管理費・共益費 共用施設(エントランス、廊下、階段、エレベータ、駐車・駐輪場、ゴミ収集場など)の設備維持、管理に当てられる費用。
損害保険 物件によっては、損害保険や共済などの加入が条件になっていることも。 広さ、構造などで内容は異なるが、もしもの火災のほか、階下への水漏れ事故などまで保証する保険もある。
仲介手数料 不動産会社を介して部屋探しを行った場合、契約成立の報酬として不動産会社に支払われるもの。 貸主と借主から受け取る報酬(仲介手数料)の合計は家賃の1.05ヶ月分が上限。
 

■物件によって必要な場合もある費用

申込金 申し込み順位を確保するための預かり金。 申し込みを取り消す際は返金される事が前提だが、トラブルも多いので「預かり証」を発行してもらうと安心。
日割家賃 即入居可能な物件の場合、入居申し込み日から家賃が発生し、その月の分を日割り計算して前払いする。 交渉により家賃発生日を遅らせてもらえる場合もあるので相談を。
 

■用語説明

入居審査 賃貸借契約の前提として、申請書や提出した必要書類が不動産会社から貸主の手に渡り、安定した支払い能力や風紀を乱すおそれがないか等チェックされる。
更新料 地域や物件によって1~2年の契約更新ごとに発生する費用。 不動産会社によっては更新手数料が必要。 ただし、更新料・更新手数料ともに支払う必要のない物件もあるのでご確認を。
定期借家契約 数ヶ月の短期から数年間の長期まで、契約期間が定められており、更新がない。 契約期間満了と同時に退去するが、貸主・借主の合意で再契約を結ぶことが可能な物件もある。
重要事項説明 契約前の最後の確認。契約内容(家賃額、支払い方法、支払日、契約期間、緊急連絡先など)のほかに、物件によって禁止事項(ペット飼育、楽器演奏、一人限定入居など)や原状回復(過失による汚損した場合の修繕費用負担など)が異なるので、納得してから契約を。 また、更新・解約のルールもきちんと把握しておこう。